【中学受験】習い事はいつまで続ける?塾との両立と、やめどきの考え方


塾が始まったら、水泳もピアノもやめさせたほうがいいの?
新小4や新小5の前になると、こんなご相談がとても増えます。
結論からお伝えすると、習い事は「すべてやめる」必要はありません。大切なのは、続けるかどうかではなく、「生活が回っているか」です。
この記事では、習い事をいつまで続けるか、やめるなら何を基準に決めるかをお伝えします。
中学受験の勉強と習い事は、両立できる?
両立できるご家庭は、実はたくさんあります
「受験のために習い事は全部やめました」というご家庭がある一方で、6年生の秋まで好きな習い事を続けて、志望校に合格するお子さんもいます。
違いを分けるのは、習い事の有無ではありません。
睡眠が足りているか、宿題に取り組む時間が確保できているか、お子さん自身が納得しているか。この3つです。
習い事が、受験に役立つこともあります
私は、10歳ごろまでは机の上以外の経験がとても大切だと考えています。スポーツや音楽に打ち込む経験は、体力、集中力、やり切る力につながります。
受験期は、想像以上に体力勝負です。長時間の授業と宿題、模試、直前期の追い込み。机に向かい続ける力の土台として、体を動かす習慣が支えになることは多いです。
たとえば水泳は、年齢に合わせたコースがあり、無理なく続けやすい習い事のひとつです。参考として、スクールの公式サイトでも、ベビーから成人まで年齢別のコースが紹介されています。
続けるか、やめるか。判断する4つの基準
「やめどき」に決まった学年はありません。次の4つで、ご家庭の状況を確認してみてください。
①睡眠時間は足りているか
習い事のある日に、帰宅が遅くなり、寝る時間が後ろにずれていないでしょうか。睡眠が削られている状態が続くなら、見直しのサインです。
②塾の宿題が回っているか
宿題が終わらずに、毎週あわてていませんか。習い事を減らす前に、まずは宿題の量ややり方を整えられないか、見直すのが先です。
③曜日・時間が、塾や模試と重なっていないか
新小5、新小6と進むと、授業や特訓、模試が増えます。習い事の曜日が重なるようになったら、時間帯を変えられないか、頻度を落とせないかを相談してみましょう。
④お子さん自身が、続けたいと思っているか
いちばん大切なのは、お子さんの気持ちです。「大好きだから続けたい」という習い事は、ストレス解消や気分転換にもなります。反対に、惰性で続けているだけなら、思い切ってやめるのも選択肢です。
やめる場合は、「受験が終わったら再開」を約束する
やめると決めた場合は、「受験が終わったらまた始めよう」と、一緒に約束しておくのがおすすめです。
お子さんにとって、習い事は「やめさせられた」と感じやすいものです。再開の約束があるだけで、前向きに受験に集中できます。体を動かす習慣が完全に途切れないよう、週に1回の外遊びや散歩など、簡単なもので代わりを作っておくのもよいと思います。
学年別・習い事の考え方の目安
- 新小3まで:習い事は、お子さんの「好き」を優先して続けて大丈夫です。この時期の経験が、のちの土台になります
- 新小4〜新小5:塾の宿題と睡眠を確認しながら、続ける習い事を絞っていきます
- 新小6(夏以降):模試や特訓が増えます。習い事は、頻度を落とす、お休みするなどを検討します。ただし、気分転換として1つだけ残すご家庭もあります
あくまで目安です。お子さんの体力や性格、塾のペースによって変わります。
よくある質問
Q. 習い事を続けていると、成績が下がりませんか?
習い事が原因で成績が下がるとは限りません。成績が下がっている場合は、睡眠不足、宿題の取りこぼし、勉強のやり方など、ほかに原因があることが多いです。まずは原因をひとつずつ確認しましょう。
Q. 親が「やめさせたほうがいい」と思う場合は?
お子さんと一緒に、「何時に寝て、何時に宿題をするか」を書き出してみてください。数字で見ると、お子さん自身が「これは無理だな」と気づくことがあります。親が一方的に決めるより、納得して決めたほうが、その後の受験期もうまくいきやすくなります。
習い事は、生活が回るかで決める
- 習い事は、すべてやめる必要はない
- 判断の基準は、睡眠・宿題・曜日の重なり・お子さんの気持ちの4つ
- やめる場合は、「受験後に再開」を約束しておく
- 学年が上がるほど、頻度を減らす方向で見直す
まずは今日、お子さんの1週間のスケジュールを書き出してみてください。

鈴木 詩織(受験コーチ・コンサルタント)
株式会社おうち受験 代表取締役 / 一般社団法人受験コーチング協会 代表理事
お茶の水女子大学大学院 人間文化研究科博士前期課程修了。
経歴20年・担当実績4,000組以上: 家庭教師のトライ・個別教室のトライにて12年間、教育プランナーとして従事。
全国トップクラスの相談解決実績を持ち、女性初の支店長、新規事業部マネージャーを歴任。「数千人のデータ」と「親身な対応」を両立する指導現場を経て独立。
独自のメソッド開発
既存の「教えるだけ」の教育に疑問を持ち、子どもの主体性を引き出す日本初のプログラム「おうち受験コーチング」を開発。
イベント動員数は4,000名を超え、420名以上の継続受講生を輩出。
著書・メディア
『おうち受験コーチング』『子どもが自走する言い換えビフォーアフター』(みらいパブリッシング)など著書3冊。
AERA、朝日新聞Thinkキャンパス、デイリースポーツなどメディア掲載多数
資格
日本エニアグラム学会ファシリテーター、GCS認定コーチなど。愛知県在住、2児の母。
