執筆者 シオリ | 1月 4, 2021 | 保護者のサポート

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愛知県では、土曜日から中学入試が始まります。
5年生の皆さん、
いよいよ受験まであと1年というところになりましたね。
ところで、受験勉強をする時に、
「合格」だけを目的としてはいけない、
というのは、みなさん
頭の中では思ってらっしゃることかと思います。
しかし、
「●●中学合格!!」
「●●高校合格!!」
という号令の中で
「合格のために、できることは何でもしよう」と
いう気持ちになってくると
ついつい本当の目的が見えなくなってしまいがちですよね。
では、受験の本当の目的、
勉強することの本当の目的って、
いったいなんだと思いますか?
少し、考えてみていただけたらと思います。
・・・・・・・・
考えてみていただけましたか?
この問いに「正解」はなく、
皆さんそれぞれの思いがあると思います。
私が、3,486組の親子とお話しさせてもらって、
またわが子が生まれて思うのは、
皆さん、
「わが子に幸せになってほしい」
という思いで、
わが子に受験や勉強をさせているということです。
「幸せになるためのルート」として
見えているのは、
人によってそれぞれです。
例えば、お母さんもご主人も
代々お医者さんのお宅であれば、
お医者さんになるためのルートは
よく知っているし、
そのルートを辿れば幸せになれる、
ということを自分自身も体験して
よく知っているわけです。
そして例えば、お母さんが美容師さんで、
美容師の資格を取ったことが
今の自分の幸せを築いている、
ということであれば、
わが子にも何か資格を取ってもらって、
手に職をと考えるでしょう。
こんな風に、
多くのお父さん・お母さんが、
自分が歩んできて確実だった道を
わが子にも歩んでほしい、
その方が確実に幸せになれるだろう
と思っているのです。
だから、わが子が急に
「プロ野球選手を本気で目指したい」と
言い出したりすると、
「どうしよう!」
「どうしたらこの子に幸せな将来を
手渡してあげられるだろう!?」と
戸惑うわけです。
こんな風に、本当は、
●●中学に入る、●●高校に入る、●●大学に入る
というのは
「幸せになるための手段」
でしかないのに、
大人が
そのルートでしか
わが子を幸せにしてあげる確実な道を知らない
がゆえに、
「この中学に入れなかったらどうしよう」
「最低限、あの高校に入れなかったらどうしよう」
「大学に入れなかったらどうしよう」
と思うわけです。
しかし、
一つだけ、
とても重要なことをお話ししておきたいと思います。
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執筆者 シオリ | 1月 6, 2021 | 保護者のサポート
先日は、世の中のお母さんたちの
わが子への想いを突き詰めると、
【わが子に幸せになってほしい】
というところに行き着きますよ、という話をしました。
今日は、非認知能力がどう育つか、
についてお話ししたいと思います。
非認知能力のベースは、
先日記載したように、幼少期から作られます。
「自分は世界に歓迎されている!」と
自分を信じる力とか、
自制心とか、自己肯定感は、
幼少期から育つ力です。
でも、小学校に上がってからも、
非認知能力を高めていく方法はあるし、
うまくやれば、
認知能力と非認知能力を
一緒に高めていくことだってできるんです。
私が、12年、3,486組の親子に
関わらせてもらって
見えてきたのは、
「成績UP」や「受験合格」は
認知能力を高める行動ではあるけれども、
同時に、そこを目指すことで
「非認知能力」も高まるということです。
ごめんなさい。
ちょっと難しいですね。
ある、中学3年生のお子さんの話をしたいと思います。
その子は、ずっと勉強が苦手で、
「自分は勉強ができない」と思っていました。
以前、ある教材販売の会社さんに
引っかかって(というと聞こえが悪いですね)
80万円する教材を、
妹も使えるからという理由で購入しました。
しかしそれを使いこなせなくて、
私が出会った時、
その教材はホコリをかぶった状態でした。
お母さん・お父さんにこれだけお金をかけてもらったのに、
教材を使いこなせない・・・
自分は勉強ができない・・・
私はやっぱりダメなんだ・・・
彼女は、心底しんどかったと思います。
それが、中学3年生の冬、
どうしても行きたい都立高校があって、
お母さんもなんとかいかせてあげたいという
気持ちもあって、
藁をもすがる思いで、
以前私が勤めていた家庭教師派遣会社に連絡をしたんです。
私がその子のお家に伺った時、
その子は、中学の勉強がほとんど
頭に残っていない状況でした。
でも、よくよく話をすると、
どうしてもその高校に行きたい!
そのためならなんでもする!
と気持ちはしっかりしているんです。
なので、私は、万全の体制で受験ができる
プランを提案しました。
ほぼ毎日家庭教師の先生がきて、
つきっきりで勉強を教えるプランです。
でも、そのプランはとてもとても
支払えない!
そこで最終的には、
ほとんどを自学習で行い、
ほんの少しだけ家庭教師に教えてもらうプランにして、
2ヶ月先に控えた受験のために、
猛勉強を始めることになりました。
自学習がメインですから、
私が手取り足取り勉強の仕方をアドバイスして、
2ヶ月は好きなことも我慢して
必死で勉強をしたんです。
その結果、どうなったか・・・・
実は、都立高校は不合格でした。
しかし、2ヶ月で急激に学力を伸ばした彼女は、
滑り止めの私立高校に好成績で合格しました。
入学した数ヶ月後、お母さんからこんな連絡がありました。
娘が、
「勉強がすごくわかる!」
「勉強って簡単!」
「私って、すごくできる!」って
嬉々として学校に通ってます。
成績が良くて特進クラスに入ってしまったものだから、
「勉強合宿」とか色々あって、
お金が大変ですよー。もうー!
って。
プリプリしてらっしゃったんですけど(笑)、
声はとても嬉しそうだったんです。
そう、この子が身につけたのは、
「学力」だけじゃなかったんです。
「夢に向かって頑張る力」とか、
「勤勉性」とか、
「自分の感情をコントロールする力」
そして、
「やればできる!」って
自分を信じて頑張る力、
そういうことを、
受験勉強で獲得したんです。
これは、社会に出てからとても大切な力です。
私自身、10年ほど会社で新入社員や後輩の育成に
携わりましたが、
会社の中でどんどん業績を上げていく子、
顧客に愛され・社員に愛されどんどん昇進していく子は、
間違いなく、
こういった非認知能力の高い子です。
もしあなたが
心からお子さんの幸せを願うのであれば、
【受験に合格する】ことよりも、
【受験を通してわが子がどう成長するか】ということに
どうか目を向けてみてくださいね。
お子さんの成長が見られない、
もしくは、
大人になった時に通用しないような
思考や習慣が身についてきている・・・と
思うときは、
たいてい勉強の「やり方」が間違っています。
放置すると取り返しがつかなくなりますので、
早急にやり方を見直してみてくださいね。
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