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もう10年くらい前でしょうか。
ある年のクリスマスに
中学3年生の男の子の学習相談に伺いました。
受験まであと1ヶ月しかないのに、
本命の私立高校まで、
偏差値が15も足りていません。
私はまず、
偏差値だけでは分からない、
学力の傾向が知りたいと思って、
テストの解答用紙を見せてもらい、
さらにいくつか質問をしました。
解答用紙から、
もしかして・・・と思った私は、
「アルファベットの小文字を
Aから順に書いてみて」
と伝えました。
そうしたら・・・
bとdのところで迷い始めたのです。
r以降も、書けはするけれど
順番が怪しい・・・
それをみてご両親は、
顔から血の気がサーッと引いていきました。
というのも、その子は、
小学5年生から塾に通っていたのです。
しかも、集団塾ではなくて、
1対4くらいの個別指導塾です。
その塾に、小学生から週3−4回通い、
夏休みにはほぼ毎日授業を入れて頑張っていました。
それなのに、誰も
「アルファベットが書けていない」
ということに気づかない。
いや、気づいていたのかもしれませんが、
誰もそこに手を打とうとしていませんでした。
勉強のやり方もメチャクチャ、
行きたい高校はあるけど勉強はしたくないという
この子をお預かりして、
一月で偏差値を10上げて、
なんとか第二志望の高校へは
合格することができました。
何をお伝えしたかったのかというと、
「塾にお任せ」
じゃダメですよ、ということ。
塾に行かせるとしても、
何の目的で行かせるのか、
子どもに合っているのか、
そういうことを考えて、
進捗の管理は、
塾ではなくて親の方でしないと、
大損することになります。
(このご家庭は、夏期講習だけで
100万円払ってます)
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