受験勉強をする時に、
「合格」だけを目的としてはいけない、
というのは、みなさん
頭の中では思ってらっしゃることかと思います。
しかし、
「●●中学合格!!」
「●●高校合格!!」
という号令の中で
「合格のために、できることは何でもしよう」と
いう気持ちになってくると
ついつい本当の目的が見えなくなってしまいがちですよね。
では、受験の本当の目的、
勉強することの本当の目的って、
いったいなんだと思いますか?
少し、考えてみていただけたらと思います。
・・・・・・・・
考えてみていただけましたか?
この問いに「正解」はなく、
皆さんそれぞれの思いがあると思います。
私が、3,486組の親子とお話しさせてもらって、
またわが子が生まれて思うのは、
皆さん、
「わが子に幸せになってほしい」
という思いで、
わが子に受験や勉強をさせているということです。
「幸せになるためのルート」として
見えているのは、
人によってそれぞれです。
例えば、お母さんもご主人も
代々お医者さんのお宅であれば、
お医者さんになるためのルートは
よく知っているし、
そのルートを辿れば幸せになれる、
ということを自分自身も体験して
よく知っているわけです。
そして例えば、お母さんが美容師さんで、
美容師の資格を取ったことが
今の自分の幸せを築いている、
ということであれば、
わが子にも何か資格を取ってもらって、
手に職をと考えるでしょう。
こんな風に、
多くのお父さん・お母さんが、
自分が歩んできて確実だった道を
わが子にも歩んでほしい、
その方が確実に幸せになれるだろう
と思っているのです。
だから、わが子が急に
「プロ野球選手を本気で目指したい」と
言い出したりすると、
「どうしよう!」
「どうしたらこの子に幸せな将来を
手渡してあげられるだろう!?」と
戸惑うわけです。
こんな風に、本当は、
●●中学に入る、●●高校に入る、●●大学に入る
というのは
「幸せになるための手段」
でしかないのに、
大人が
そのルートでしか
わが子を幸せにしてあげる確実な道を知らない
がゆえに、
「この中学に入れなかったらどうしよう」
「最低限、あの高校に入れなかったらどうしよう」
「大学に入れなかったらどうしよう」
と思うわけです。
しかし、
一つだけ、
とても重要なことをお話ししておきたいと思います。
それは何かというと、
わが子が幸せになるために必要なのは、
学歴や資格という、いわゆる「認知能力(※)」よりも
「非認知能力」であるということです。
(※)テストなどで測れるもの、可視化できるもの
非認知能力というのは、
ざっくりいうと、
「忍耐力」
「社会性」
「感情のコントロール」
という力で
アメリカのある研究によると、
非認知能力の高い低いが、
認知能力(IQ)の高い低いよりも
将来の年収、持ち家率、犯罪率
という、幸せの指標と言われるものに
影響を与えているというのです。
つまり、忍耐力があって、社会性があって、
自分で自分の感情をコントロールできる人の方が、
それがなくて学歴が高い人よりも、
幸せになれるということです。
こういった力は、
特に乳幼児期にその土台が作られるといいますが、
その後の学童期をどう過ごすかということも、
非認知能力の育ちに
大きく関わっています。
面白いですよね(^^)
長くなってきたので、
今日はここまでにしたいと思います。
次回、どうしたら非認知能力は育つのか、
非認知能力が育つとどうなるのかについて
お話ししたいと思います。
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