思春期と反抗期の違いを知れば、子供との向き合い方が楽になる

最近、子どもの態度が急に変わってしまった…
口答えや無口、家庭でのイライラが増えて戸惑うばかり
そんな変化に気づいて不安を感じる保護者の方も多いでしょう。
けれども、その背景には“思春期”ならではの心と体の変化が隠れていることも――。

それって反抗期?もしかすると思春期かも
子どもが急に口答えをしたり、親に対して冷たい態度を取るようになると「反抗期が来た!」と感じる方も多いでしょう。
しかし、その背景には思春期特有の心や体の変化が隠れていることもあります。
思春期は、子どもが自分自身のアイデンティティを模索し始める大切な時期です。
反抗的な態度が目立つ場合でも、単なる反抗期と決めつけず、思春期の心の葛藤や成長のサインかもしれないと考えてみましょう。
子どもの変化を正しく理解することが、親子のすれ違いを減らす第一歩です。


思春期と反抗期は違います
思春期は、すべての子どもに必ず訪れる成長の通過点です。
一方、
反抗期は、誰にでも現れるわけではなく、現れ方も個人差があります。
ここでは、その違いを見ていきましょう。
思春期とは?脳と心が大きく変化する時期


思春期は、子どもから大人へと成長する人生の大きな橋渡し期間です。
これは誰しもに必ず訪れる成長の通過点であり、環境や性別による差はあるものの、
基本的にすべての子どもが経験します。
- 小学校高学年ごろから始まる、子どもから大人への橋渡し期間
- ホルモンバランスの変化に伴い、体つきが急激に大人へと変化し始めます
- 脳の発達も活発になり、論理的な思考や自我意識が芽生えることで、今までになかった自己主張や疑問、迷い、葛藤を感じやすくなります
- 心理面でのゆらぎが大きく、下記の行動が出やすくなります
- 「イライラしやすくなる」
- 「親を避ける」
- 「自分の世界にこもる」
- 「感情のアップダウンが激しくなる」
こうした変化は「大人になるための準備」として全員に生じる自然な現象です。
反抗期とは?自立心が育ってきた証


反抗期は、思春期のなかでも「自立心」や「自己主張」が強く現れる時期を指します。
しかし、反抗期は
誰もが必ず通るわけではない
という点が大きな特徴です。
- 反抗期は、自立心や自己主張の現れとして現れる時期。
- 現れ方や時期には大きな個人差があります。
- 激しく親と対立する子もいれば、目立った反抗がないまま大人へと成長する子もいます。
- 幼児期に始まる第一次反抗期(いわゆるイヤイヤ期)と、小学校高学年から中高生ごろに訪れる第二次反抗期(思春期の反抗期)がありますが、どちらもその強さや期間はそれぞれ異なります。
- 反抗が表面的に出なくても、本人の内面で葛藤や迷いを経験していることも多いため
- 「反抗期がない=問題がない」とは限りません。
- 反抗期が強く現れる場合、「口答え」「親への反発」「ルール違反」「無視」などが顕著になりやすい一方で、静かに距離をとるスタイルの「静かな反抗」が出ることもあります。
思春期と反抗期の違いを比較
- 思春期=全員に必ず起きる、心身ともに大きく変動する成長ステージ
- 反抗期=あらわれ方に個人差があり、「自立へのサイン」ととらえるのが大切
この違いを知っておくと、「これって反抗期?思春期?」と悩んだときも、焦らずに子どもの成長を受け止めやすくなります。
項目 | 思春期 | 反抗期 |
---|---|---|
定義 | 心身の成長・変化が著しい時期 | 親への反発や自立心が強まる時期 |
主な年齢 | 10歳~18歳前後 | 10歳~18歳前後(第二次) | 2歳前後(第一次)
特徴 | 感情の起伏・自己探求・不安や葛藤 | 親への反発・口答え・自己主張 |
目的 | 大人への成長・自分探し | 自立心の確立・親離れ |
親の対応 | 見守り・共感・対話 | 距離感を保つ・信じて任せる |
親の関わり方で変わる!すれ違いを減らすヒント
思春期や反抗期の子どもと向き合うとき、親の関わり方がとても重要です。
子どもが反発したり、心を閉ざしたりするのは、成長の一環であり、親を試している場合もあります。
この時期は、無理にコントロールしようとせず、子どもの話に耳を傾け、共感する姿勢が大切です。
また、子どもが自分で考え、選択できるようにサポートすることで、自己肯定感や自立心が育ちます。
親自身も完璧を目指さず、時には距離を置くことも大切です。
親子のすれ違いを減らすためのヒント
- 子どもの話を最後まで聞く
- 否定せず、まずは共感する
- 親の価値観を押し付けない
- 子どもの選択を尊重する
- 適度な距離感を保つ
を意識してみましょう。
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2. 頼まれると張り切るヒーラー | 優しさ・気配り | 「無理しないで頼っていいよ」 |
3. 羨望を集めるヒーロー・ヒロイン | 結果重視・負けず嫌い | 「自分のペースで大丈夫」 |
4. 夢見る魔法使い | 感受性豊か・独自性 | 「その感じ方も大切だね」 |
5. とことん突き詰める賢者 | 慎重派・思索好き | 「ゆっくりでいいよ、話してね」 |
6. 忠実な聖職者 | 責任感・慎重 | 「一緒に考えてみよう」 |
7. 社交的なトレジャーハンター | 楽天的・自由好き | 「楽しみながら進めようね」 |
8. 人情味あふれるボス | 主張強め・リーダー気質 | 「あなたの意見を聞かせて」 |
9. 穏やかな空気をまとう仙人 | 穏やか・衝突回避 | 「無理せず、自分のペースで」 |
こんな時どうする?(Q&A)
思春期や反抗期の子どもとの関わりで、戸惑う場面は多いものです。
ここでは、よくある悩みについてQ&A形式で具体的な対応例を紹介します。
親が冷静に対応することで、子どもも安心して自分の気持ちを表現できるようになります。
困ったときは、まず深呼吸して落ち着きましょう。
- 暴言を吐かれたら?
-
感情的に反応せず、「今は怒っているんだね」と気持ちを受け止めましょう。落ち着いたタイミングで、言葉の使い方について話し合うのが効果的です。
- 無視されたら?
-
無理に話しかけず、子どもが話したくなるまで待ちましょう。日常の挨拶やちょっとした声かけは続けてください。
- 家にこもる・親を避けるのは反抗期?
-
思春期特有の「自分と向き合う」現象でもあります。無理に踏み込みすぎず、安心できる雰囲気を大切に。
- 指示を全く聞かなくなる…どうすれば?
-
指示ばかりでなく、「どうしたい?」と本人の考えを聞く時間を意識して作りましょう。
子どもの変化を恐れず、成長ととらえて寄り添おう
思春期・反抗期は、子どもが大人に近づき「自分」を獲得していく大切な時期です。
親が上手に距離感を変えることで、信頼関係は必ず深まります。
「違い」に戸惑っても、否定せず、困ったときは子どものタイプも参考にして“その子らしい成長”をゆっくり見守っていきましょう。
思春期と反抗期の違いを理解することで気持ちがラクに…
悩んだときは一人で抱え込まず、「子どもの個性」と「成長のプロセス」を味方につけてみてください。
親の関わり方次第で、反抗の度合いを落ち着け、思春期に向き合うべき課題に子どもを向かわせることができます。
そのためには、子どものタイプを知って適切な対処をしましょう。
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