【0〜15歳】読書のさせ方、間違ってない!? 〜読書を通じた、子どもの思考力の育て方〜
読書のさせ方、間違ってない!?
〜読書を通じた、子どもの思考力の育て方〜
こんにちは、受験コーチング協会代表の鈴木詩織です。
「子どもに読書習慣をつけたいけれど、なかなかうまくいかない……」そんな悩みを抱える親御さんは多いのではないでしょうか?
実は、子どもにとって「本を読むことが楽しい」と思える環境を整えることが、読書習慣の第一歩です。
そして、読書を通じて思考力を育てるためには、年齢に応じた適切なアプローチが必要になります。
この記事では、0〜15歳の子どもに合った読書のさせ方について詳しく解説します。
読み聞かせの効果や、子どもの読解力を伸ばすための具体的な方法を、
科学的なデータや理論を交えながらお伝えします。
0〜5歳:読書の入り口は「読み聞かせ」から始めよう!
なぜ読み聞かせが大切なのか?
0〜5歳の子どもは、まだ文字を読むことができません。そのため、読書の第一歩は「読み聞かせ」です。この時期に適切な読み聞かせを行うことで、子どもの語彙力、想像力、言語理解力が大きく育ちます。
アメリカ小児科学会の研究によると、幼児期の読み聞かせは、言語発達・読解力・学業成績の向上に寄与することが分かっています。
0〜5歳の読み聞かせのポイント
- 脚色せず、書かれている言葉をそのまま読む
- 絵本に書かれた文章は、子どもの言語発達を考えて作られています。大人が勝手にアレンジせず、そのままの言葉で伝えることが重要です。
- 同じ本を繰り返し読む
- 「もうこの本、何回も読んだから飽きた!」と思うかもしれませんが、子どもにとっては繰り返し読むことが学びのチャンス。
- 繰り返し読むことで物語の流れを理解し、場面を想像する力が育ちます。研究によると、同じ本を何度も読むことで語彙力や想像力が向上することが分かっています。
- 読後に感想を求めず、余韻に浸らせる
- 「どこが面白かった?」と質問するよりも、物語の余韻を味わう時間を大切にしましょう。本の世界をじっくり楽しむことで、読書が「楽しいもの」として記憶されます。
6〜10歳:読む力と聞く力のギャップを埋める
「聞く力」と「読む力」の発達にはギャップがある!
6〜10歳の子どもは、自分で文字を読めるようになっていく時期ですが、「聞いて理解する力」と「読んで理解する力」には大きな差があります。
例えば、福音館書店の絵本には「読んでもらうなら4、5歳から。自分で読むなら小学校中学年から」と書かれていることがあります。これは、聞いて理解する力と自分で読む力の発達速度が異なるためです。
6〜10歳の読書サポート方法
- まだまだ「読み聞かせ」は必要!
- 小学校低学年では、自分で読める本は内容が幼すぎることが多く、知的に満足できるものは難しくて読めません。
- そのため、自分で読める本は楽しみつつ、少し難しい本を大人が読み聞かせることで知的な刺激を与えることが大切です。
- 漫画を活用して「読書への橋渡し」をする
- 漫画は絵の力を借りながら文字を読んで理解する経験ができるため、読書習慣をつけるのに役立ちます。
- 特に物語性のある漫画は、ストーリーの流れを理解する力を育てるのに効果的です。
- ファンタジー小説を取り入れる
- ファンタジー作品は、子どもの想像力・創造力・論理的思考を育てるのに適しています。
- 例えば、魔法が登場する物語では、日常の延長線上にある非日常の世界を理解し、論理的に考える力が養われます。
11〜15歳:読解力を本格的に伸ばす
読書習慣がない場合の対処法
「これまで本をあまり読ませてこなかった…」という方も、心配しないでください!今からでも読書習慣をつける方法はあります。
- 子どもが興味を持つ本を用意する
- いきなり難しい本ではなく、まずは興味を持ちやすい物語や漫画を取り入れる。
- 論理的な読解力を育てるドリルを活用する
- 受験対策として「論理エンジン」(出口汪氏)などの教材を使うと、読解力の基礎を短期間で養うことができます。
- 本の内容と実体験を結びつける
- 例えば、名古屋城について調べた後に実際に見に行くことで、本で得た知識がより深く記憶されます。
読書量と収入の関連性
アメリカの調査によると、定期的に読書をする人は、しない人に比べて平均23%高い収入を得ているというデータがあります。
まとめ:読書は「楽しいもの」として習慣化することが大切!
✅ 0〜5歳 → 読み聞かせを通じて、言葉の世界を楽しませる
✅ 6〜10歳 → 聞く力を活かしながら、少し難しい本を親が読んであげる
✅ 11〜15歳 → 本と実体験を結びつけ、知識を深める
「読書が楽しい!」と感じられる環境を整えながら、子どもの思考力を育てていきましょう!
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