こんにちは!
中学受験の勉強中に親子バトルが絶えない親子が、
手を取り合って目標にまっしぐらになるのをお手伝いする
学習習慣コーチのふじさくひろえです
私には一人息子がいます。
結婚当初から子どもが欲しかったもののなかなか授からず、治療したりもしました。
そんな中、結婚5年、周りの友人たちよりはだいぶ遅れて子どもを授かりました。
やっとということもあり、何とかしっかり育てなければと肩に力が入っていたと思います。
生まれてすぐから始終泣いている元気があり、よく食べ、活発に動き回る子でした。子どもの体と心を強くするのに特化した保育園にも恵まれ、自由に、かなりたくましい幼少期をすごしました。
しかし、住んでいる地域がまだまだ管理教育のきつい地域であり、特に公立の中学は色々な制約があり、不登校の子を多数出しているというような話を聞くようになりました。
この地域に住み続け、公立中に通わせるということに色々な不安や疑問がわき、中学受験をさせるという方向に考えることにしました。
好奇心は旺盛でしたので、塾行ってみる?と言うと、行く!行く!という感じでした。
試しに講習会だけ行かせてみると、いい感じ!大丈夫!というので安心してはじめることができました。
しかし、子はもちろん、親も最新の中学受験の状況や、塾のシステムをよく分かっていなかったので、徐々に疲弊していきました。
毎回の何冊ものテキストを見て、これ全部やっていくの?
その宿題を終わらせた上で、この漢字を全部覚えていくの?
どんな風に時間を使ったらよいか、分かりません。
よそのお子さんはこんなにこなせているの?
これ、普通???
と、どんどんあせり、日々苦しくなっていきました。
早く起こして勉強させた時もあれば、食事中に私が問題を出し、食べながら答えさせるような形でテスト勉強などをしたこともありました。
削れる時間は全て削り、塾のことをこなさせる。
私の日常のサイクルがそこに向かい、全ての基準がそこになりました。
そんな生活を続けて1年以上経ったころから、まず自分自身が息が苦しいと思うことが増えました。
常に追われている感があり、自分の息抜きなどしている暇はないと思っていたので、緊張が続いていたのだと思います。
気づくと子どももだいぶ変わってしまいました。
口数が減り、楽しそうな顔を見なくなりました。
最初は思春期突入ね!などと軽く考えていましたが、どうやらそうでもなく、友達ともあまり話さなくなってしまったようでした。
無表情にやることをこなす毎日。
自分から何かするわけでもなく、与えられたものを何とかこなす。
これでは万が一行きたい学校に受かったとしても、楽しく通う様子は想像つかない。与えられないと勉強しないようでは、中学以降、急激に勉強できなくなるだろうと思うようになりました。
それでもどうしたらよいのか分かりませんでした。
仕方がないので、中学受験サポートの経験のある方のブログなどを読みながら、色々考えていきました。
その中で引っかかってきたのがコーチングでした。
コーチングを勉強し、上手く使いこなされた方の話を読む上で、このようにサポートしたいと思うようになりました。
コーチングでは本人の意思を一番大切にし、どうありたいか、どうなりたいかを本人が考えます。
もちろん情報提供はしますが、その情報も本人がやりたくない、必要ないと思ったら、やらなくていい。
そんな子どものサポートが出来たら本当にかっこいいと思いました。
しかし、私がコーチングいい!と思ったところで、無表情に与えられたことをやるだけになってしまった子どもにいきなり、どうなりたい??と聞いても答えられず、すぐに上手くいくはずはありません。
自分で何かを考えるという練習からでした。
算数と国語ならどっち先にやりたい?
みたいな選択させることから徐々にやっていきました。
それを続けていくことで、少しずつ自分で考えながら動くことができるようになっていきました。
自分で考える能力を身につけつつ、最終的に難関校と言われる学校に合格することができました。
自分が本当はどうしたいかを考える。
この訓練は重要で、受験勉強を上手くいかせるためのノウハウとかではなく、人と付き合うときにどうしたいか?
社会に出てどうしたいか?をあらゆる面で使う、一生必要とされる力をつける訓練になりうると思います。
また、私の子どもが進学した学校の入試問題には、一つの正解はない自由記述問題などが出ます。
自分がどうしたいのか、どう思うのかを考える能力を問う学校は増えていますし、社会でも必要とされるようになってきていると思います。
与えられたことだけをやる姿勢のまま受験までいっていたら、今、進学している学校には入れなかったかもしれません。
この経験から、受験に限らず、何かをなしとげるためには、本人の考えを尊重することが大切だと学びました。
自分は本当はどうしたいのかを考え、それを、本人も周りも尊重することが大切です。
それができなければ、。表面的には“受験合格”みたいな一見成功に見える状況になることはあるかもしれませんが、後々望んでいないことは長続きしないと思います。
よく考えたら、自分だってそうでした。
強制されたことは続かず、自分が選んだことでないとがんばれないです。
よく考えれば分かることを、中学受験と子どもに教えてもらい、コーチングに出会わせてもらってよかったと思っております。
今、コーチとして親子に向き合う時に私は「あなたは本当はどうしたい」を意識しています。
必ずこの質問はしますし、し続けていきたいと思います。
最初は自分の本心が意外と出てこない方もいますが、質問しつづけてご自身と向き合っていただけたらと思っています。
世間がどうとか、ご家族がどうとか関係なく、本心から本当はどうしたい?の質問をしながら、全力でサポートしていきたいと思っています。