こんにちは。
おうち受験コーチングの井上コーチです。
本日は、井上が担当させていただきます。
算数・数学専門の個別指導塾で
幼児から高校3年生までの生徒さんと
毎日、算数・数学を学習している中で
ご家庭ですぐに実践できることや
参考になる事を
お伝えいたします。
前回の私のブログで紹介した
「覚えない算数・数学」について
今回はお話していきますね。
例えば
三角形の内角の和が180°である
これは誰でも当たり前に知っている
図形の基本の基本ですが
本当に180°であると
一体どれだけの方が検証しているでしょうか?
生徒さんに質問します。
「本当に三角形の3つの角をたすと180°になるの?」
すると
「180°に決まってるから」
「当たり前!」
などと小学生でも断言します。
「どうして?誰が決めたの?」
とさらに問いかけると
「教科書に書いてあった」
「先生が言ってた」
と返ってきます。
「本当!自分で確かめた事はある?」
とさらに問いかけると
「‥‥」
先ほどまでの元気な声は聞こえなくなり
答えが返ってきません。
「じゃあ、確かめてみよう」
と、コピー用紙を斜めに切った三角形で
検証していきます。
紙の三角形を
①3つのパーツに分ける
②3つの角をくっつけて並べる
③一直線になる事を確認する
たったこれだけなのですが
見るのとやるのは大違い!
先ず、3つのパーツにどう分けるのかで
手が止まることが多いです。
そこでどう切り分けるかを
線を書いて示します。
切るときは
はさみで真っすぐに切るよりも
手を使い曲線でちぎる事を
お勧めします。
3つのパーツに切り分けた時
どこをどう並べればよいのか
分かりやすくする為です。
手でちぎると切り口が不規則になるので
辺と区別できます。
それでも考え込んでしまう時は
元の三角形に戻して
それぞれの内角に色を塗ったり
あ、い、う と書き入れます。
書くことでこの部分をくっつけるのだと
明確になります。
最後のパーツを組み合わせて
一直線に並んだ瞬間
なかなかスムーズに出来なくて
試行錯誤を重ねた時など
「やったー」
「出来たー」
という声と共に拍手喝采が起こります。
時間はかかりますが
三角形の内角の和が180°である
と、覚えたのではなく
トライ&エラーしながら
自ら手にしたので
一生忘れることはありません。
何故なら
覚えていないからです。
教室では、小学生のみならず
中学生でも一度は手を動かして
確かめます。
中には
「これは直角三角形だから180°になるんだ!」
と主張する生徒さんもいます。
コピー用紙の隅を利用した
三角形ですから
当然、直角三角形です。
こうなればしめたものです。
「他の三角形でも試してみよう」
と、色々な三角形でも
同様に納得するまで確かめます。
目が輝いている時はチャンスです。
興味を持っている証です。
小学生低学年でも
同位角・錯角・同位角など
同時に学んでいきます。
パズルを解いているように
「こことここの角度は同じだ!」
とどんどん見つけていきます。
こんな時は
本当に子どもの能力は無限だと
ひとりほくそ笑んでます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。