前回は、世の中のお母さんたちの
わが子への想いを突き詰めると、
【わが子に幸せになってほしい】
というところに行き着きました!
という話と、
幸せになるためには、
学歴などの認知能力よりも
「忍耐力」「社会性」「感情のコントロール」
といった、非認知能力が大切であると
という話をしました。
今日は、その非認知能力がどう育つか、
についてお話ししたいと思います。
非認知能力のベースは、
先日記載したように、幼少期から作られます。
「自分は世界に歓迎されている!」と
自分を信じる力とか、
自制心とか、自己肯定感は、
幼少期から育つ力です。
でも、小学校に上がってからも、
非認知能力を高めていく方法はあるし、
うまくやれば、
認知能力と非認知能力を
一緒に高めていくことだってできるんです。
私が、12年、3,486組の親子に
関わらせてもらって
見えてきたのは、
「成績UP」や「受験合格」は
認知能力を高める行動ではあるけれども、
同時に、そこを目指すことで
「非認知能力」も高まるということです。
ごめんなさい。
ちょっと難しいですね。
ある、中学3年生のお子さんの話をしたいと思います。
その子は、ずっと勉強が苦手で、
「自分は勉強ができない」と思っていました。
以前、ある教材販売の会社さんに
引っかかって(というと聞こえが悪いですね)
80万円する教材を、
妹も使えるからという理由で購入しました。
しかしそれを使いこなせなくて、
私が出会った時、
その教材はホコリをかぶった状態でした。
お母さん・お父さんにこれだけお金をかけてもらったのに、
教材を使いこなせない・・・
自分は勉強ができない・・・
私はやっぱりダメなんだ・・・
彼女は、心底しんどかったと思います。
それが、中学3年生の冬、
どうしても行きたい都立高校があって、
お母さんもなんとかいかせてあげたいという
気持ちもあって、
藁をもすがる思いで、
以前私が勤めていた家庭教師派遣会社に連絡をしたんです。
私がその子のお家に伺った時、
その子は、中学の勉強がほとんど
頭に残っていない状況でした。
でも、よくよく話をすると、
どうしてもその高校に行きたい!
そのためならなんでもする!
と気持ちはしっかりしているんです。
なので、私は、万全の体制で受験ができる
プランを提案しました。
ほぼ毎日家庭教師の先生がきて、
つきっきりで勉強を教えるプランです。
でも、そのプランはとてもとても
支払えない!
そこで最終的には、
ほとんどを自学習で行い、
ほんの少しだけ家庭教師に教えてもらうプランにして、
2ヶ月先に控えた受験のために、
猛勉強を始めることになりました。
自学習がメインですから、
私が手取り足取り勉強の仕方をアドバイスして、
2ヶ月は好きなことも我慢して
必死で勉強をしたんです。
その結果、どうなったか・・・・
実は、都立高校は不合格でした。
しかし、2ヶ月で急激に学力を伸ばした彼女は、
滑り止めの私立高校に好成績で合格しました。
入学した数ヶ月後、お母さんからこんな連絡がありました。
娘が、
「勉強がすごくわかる!」
「勉強って簡単!」
「私って、すごくできる!」って
嬉々として学校に通ってます。
成績が良くて特進クラスに入ってしまったものだから、
「勉強合宿」とか色々あって、
お金が大変ですよー。もうー!
って。
プリプリしてらっしゃったんですけど(笑)、
声はとても嬉しそうだったんです。
そう、この子が身につけたのは、
「学力」だけじゃなかったんです。
「夢に向かって頑張る力」とか、
「勤勉性」とか、
「自分の感情をコントロールする力」
そして、
「やればできる!」って
自分を信じて頑張る力、
そういうことを、
受験勉強で獲得したんです。
これは、社会に出てからとても大切な力です。
私自身、10年ほど会社で新入社員や後輩の育成に
携わりましたが、
会社の中でどんどん業績を上げていく子、
顧客に愛され・社員に愛されどんどん昇進していく子は、
間違いなく、
こういった非認知能力の高い子です。
もしあなたが
心からお子さんの幸せを願うのであれば、
【受験に合格する】ことよりも、
【受験を通してわが子がどう成長するか】ということに
どうか目を向けてみてくださいね。
お子さんの成長が見られない、
もしくは、
大人になった時に通用しないような
思考や習慣が身についてきている・・・と
思うときは、
たいてい勉強の「やり方」が間違っています。
放置すると取り返しがつかなくなりますので、
早急にやり方を見直してみてくださいね。
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